FCのメリット・デメリット

デイサービスのフランチャイズ加盟は必要?FCのメリットとデメリット

こんにちは、デイサービス開業コンサルタントの増田です。

今回は、デイサービスフランチャイズの加盟におけるメリットデメリットについて解説します。

デイサービスを開業する方のほとんどが介護業界の未経験者です。

そのため、9割以上の方がフランチャイズに加盟し、ノウハウやサポートを受けてデイサービスを開業します。

しかし、フランチャイズに加盟しても失敗したり、期待と異なる利益が出なかったり、本部とのトラブルに巻き込まれたりする不満が後を絶ちません。

そうした背景には、メリットだけに目を向け、デメリットを十分に把握しなかったり、フランチャイズ本部がデメリットを隠してしまったりするケースがあるからです。

これにより情報の不一致が生じ、問題が発生します。

フランチャイズでの開業を検討する際にはメリットとデメリットの両方を熟慮し、本当にフランチャイズに加盟するべきかどうかを検討していただきたいと思います。

この記事の監修者

フランチャイズ加盟のメリットとは?

まず、FC(フランチャイズ)に加盟するメリットについてお伝えします。

メリットとしては、未経験者でもノウハウを提供してもらえことです。

また、ブランドがあることにより、FCならではの信用と安心感が得られます。

フランチャイズとは、その看板を借りることができるという利点があります。

例えば、大手飲食店チェーンのマクドナルドやモスバーガーもFCで運営されています。

大手の名前を借りることで、集客に役立つという理由で加盟される方もいます。

さらに、集客、信用、安心感につながり、サポートを受けることができます。

これらが、大きく分けてFCに加盟するメリットだと思います。


フランチャイズ加盟のメリットとは?

ノウハウ提供 :未経験者でも専門知識を得られる
ブランド信頼性:フランチャイズのブランド名で信頼と安心感を得られる
集客の支援  :大手ブランドを借りることで集客の手間が容易になる
サポート体制 :運営やトラブル時にサポートを受けられる

フランチャイズ加盟に伴うデメリットに注意

次に、一方で加盟することによるデメリットについて説明します。

デメリットとしては、まず加盟費用が高いことが挙げられます。

フランチャイズに加盟する際には、加盟金というものがありますが、これはノウハウの提供やサポートではなく、加盟することに対する費用で、言い換えれば初期費用が高くなるということです。

また、FC本部がFCを募集する際に専用サイトに広告を出すのですが、その掲載料はかなり高額になります。

それが結果的に加盟者に高額な加盟料となって負担することになります。

これらが、フランチャイズに加盟するデメリットとして考えられます。


フランチャイズ加盟に伴うデメリットに注意

高額な加盟費用:初期費用が高いため、経済的な負担がかかる
広告費用の影響:FC本部が広告を行う場合、その費用が加盟者に反映されることも

フランチャイズ加盟の高額な初期費用と継続的な費用

デイサービスフランチャイズに加盟する際、高額な初期費用と継続的な費用がかかります。

具体的な費用についてご説明いたします。

フランチャイズを募集するサイトに広告を出稿する際、様々な広告出稿プランがあります。

例えば、初期費用は通常10万円で、資料1件につき月額1万円が必要だったりします。

ただし、資料請求しても加盟に結びつかない可能性があり、支払った費用がリスクとなります。

一部の資料請求者には、追加の費用が発生する場合もあるため、注意が必要です。

フランチャイズ加盟の高額な初期費用と継続的な費用

フランチャイズを募集するサイトには、デイサービスだけではなく、様々なフランチャイズがあります。

これには飲食業も含まれますし、その他にも多くのフランチャイズ事業があります。

こうした募集をするサイトでは、月額30万円から掲載が可能ですが、掲載順位が低い場合、費用が50万円、75万円、100万円など高額になることがあります。

これらの高額費用は、実質的にはFC加盟者が負担することになるため、加盟金が高くなります。

これが、フランチャイズ加盟に関する真実の一面です。

初期費用だけでなく、継続的な費用も注意深く検討することが大切です。

フランチャイズ契約の制約と事業展開の難しさ


フランチャイズ契約の制約と事業展開の難しさ
フランチャイズには制約が存在し、事業展開が難しくなる側面も考える必要があります。

以下に、その制約について詳しく説明します。

初期費用の制約:
デイサービスを立ち上げる際にフランチャイズに加盟すると、指定先からの備品購入が求められ、結果的に費用が高額になることが一般的です。
このため、初期費用が増加し利益幅が制約されることがあります。

契約の制約:
契約書には違約金や競業禁止など、様々な条件が設定されています。
指定エリア内での競合を禁じるなど、事業展開に制約をかける条件が存在します。

他ブランドでの展開の難しさ:
フランチャイズで学んだノウハウを独自のブランドで活かしたい場合でも、契約上の制約により実現が難しいことがあります。
自由な事業展開が制約されるため、独自のブランドを立ち上げる難しさも考慮しなければなりません。

フランチャイズ加盟は看板ブランドを利用できるメリットがありますが、同時に他ブランドでの事業展開が難しくなるデメリットも存在します。
将来的な自由な事業展開を考える場合には、これらの制約に注意が必要です。

デイサービス成功のカギはフランチャイズ加盟にあるのか?


デイサービス成功のカギはフランチャイズ加盟にあるのか?
デイサービスの成功において、フランチャイズ加盟の必要性を疑問視する声もあります。

以下では、フランチャイズ加盟について考えるポイントについて詳しく説明します。

ブランド名の重要性:
一般的な認識とは異なり、デイサービスにおいては有名ブランドの存在が必ずしも利用者に影響を与えないことがあります。
利用者の選択においては、ケアマネージャーとの信頼関係や高品質のサービス提供が鍵です。

この信頼と満足度が口コミ効果を生み、事業の成功につながります。
たとえ大手ブランド名を持っていたとしても、それがケアマネージャーや利用者にとって必ずしもプラスに働くわけではありません。

ロイヤリティの課題:
多くのフランチャイズ加盟者が感じる課題は、ロイヤリティの支払いです。
売上に対するロイヤリティの場合、売上が少ない初期段階では支払額は低くても、売上や利益が上昇するにつれ、ロイヤリティが負担となります。

デイサービスの開業初期は利用者が少なく、ロイヤリティ支払いが軽微ですが、徐々に増加していくため、コストとのバランスが重要です。

サポートの必要性:
デイサービス事業は初期段階から徐々に成長し、スタッフも経験を積むことで成長するため、本部からのサポートがほとんど不要になります。
この時点で毎月のロイヤリティ支払いが高額に感じられることがあります。

サポートが必要なのは要所要所であり、継続的な支出のコストパフォーマンスは検討が必要です。
およそ半年も経てば、本部からのサポートが不要になることが多く、事業のやり方や流れが理解できれば、サポートがほとんど必要なくなります。

質問の1つや2つで、ロイヤリティを毎月10万円から20万円支払うのは、実際にはコストに見合わないというのが現状です。

新規商品やサービスの提供:
マクドナルドのような大手チェーンフランチャイズでは新商品導入や本部からのサポートがある場合がありますが、デイサービス業界では基本的な手法が確立されており、新商品の提供は稀です。
この点から、ロイヤリティ支払いに対するコストパフォーマンスを検討する必要があります。

デイサービスの成功において、フランチャイズ加盟が必要かどうかは状況に応じて異なります。
メリットとデメリットを検討し、自身のビジョンに合った選択をすることが重要です。

まとめ

フランチャイズに加盟して成功している事例も多くありますが、必要のない人々も加盟し、利益が減少し、黒字化までに時間がかかる場合もあることは事実です。

もし、フランチャイズに加盟せずに開業の方法を知っている場合、それでもフランチャイズに加盟しますか?

私のブログや動画では、介護業界未経験者でも開業可能な方法やノウハウを共有しています。

ぜひご参考にしていただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。