こんにちは、デイサービス開業コンサルタントの増田です。
私は、デイサービス業界での経験と知識を活かし、これから事業を始めたい方々へのアドバイスを提供しています。
今日は、デイサービスのフランチャイズ加盟に隠された危険についてお話しします。
Contents
フランチャイズに隠された秘密
この業界は特別な資格が不要なため、未経験者でも簡単に開業が可能です。
そのため、新規参入者が後を絶たず、人気のビジネスモデルの1つとなっています。
また、未経験者がデイサービスを始める際には9割以上の方がどこかのフランチャイズに加盟されています。
しかし、未経験者の多くの方が、フランチャイズに加盟する際の落とし穴に気づかずにいます。
本日は、フランチャイズ加盟の危険性や、FC本部が絶対教えてくれないこと、隠したいことを深掘りして話していきたいと思います。
FC加盟を検討している方は必ず最後までこのブログを読んで、FCに加盟した方がいいのかの判断材料にして欲しいと思います。
デイサービスのフランチャイズ加盟が危険な理由
デイサービスのフランチャイズ加盟が危険な理由として、大きく分けて次の3つの理由が存在します。
・フランチャイズ広告
・初期費用
・ロイヤリティ
これらがなぜ危険なのか?その詳細をこれからお伝えしていきます。
1.フランチャイズ募集広告の裏側
まず、フランチャイズの募集には高額な広告料がかかります。
これをご覧のあなたがフランチャイズを探したとき、インターネットで検索してフランチャイズ募集に関するポータルサイトをご覧になったと思います。
検索をした際に出てきた広告は、特定のポータルサイトに掲載されていて、フランチャイズへの加盟を検討している方々が最初に目にするものです。
しかし、これらのサイトに掲載するためには、多くの広告料が必要となり結局のところ加盟店の負担となっていきます。
これが加盟金が300万円〜500万円と高額になる主な理由の一つです。
では、高額となる広告料ですが、実際にはどの程度かかるのか?
これは掲載するサイトや規模によって変わりますが、毎月100万円程度はかかると考えてください。
そして広告媒体は1つではなくたくさんあるので、合わせると何百万、何千万と広告料が増えていきます。
また、資料請求が1件あっただけでも成果報酬として、ポータルサイトに数万円を払わないといけない場合もあります。
こうした積み重ねによって広告費用が大きくなっていきますが、広告料を回収するためにその費用を加盟店が加盟金として負担している構図になっています。
広告をたくさん出してるところは、加盟店を増やしていかないと赤字になるので、本部の運営方針への賛同など関係なくどんな人でも加盟させてその数を増やそうと考えています。
1度でも資料請求がきたらなんとしてでも加盟してもらいたいと、無理な勧誘をしてトラブルになることも多いです。
例えば、良いところだけをアピールして、都合の悪いことは隠し、とりあえず加盟させるといったこともおきています。
これによって後々、聞いてなかったとか、なぜ教えてくれなかったのか?といったように双方で認識のずれが生まれ、思いがけないトラブルとになっていきます。
酷いところは、フランチャイズに加盟させるまではこまめに連絡とって信用をさせますが、加盟した途端にレスポンスが悪くなったりといったあからさまな対応をするところもあります。
また、一度の問い合わせで何度もしつこい勧誘を受けてまいってしまうといったこともあります。
こうしてフランチャイズ本部は、加盟店を増やすためにどんな人でも、どのような手法を使っても加盟させようとする傾向が強いところもあります。
2.初期費用の急騰
広告を多く出しているフランチャイズの傾向として、何かにつけ色んな名目で加盟店から徴収をしています。
例えばデイサービスのフランチャイズに加盟すると、本部から推奨されるサービスや商品を購入することになります。
未経験者は初期費用の相場を把握できないため、これらはしばしば割高になっていて、不必要に高額な費用を支払うことになりかねません。
例えば、本来500万円で開業可能なビジネスが、フランチャイズへの加盟により1000万円以上の初期投資が必要になるケースもあります。
危険なフランチャイズを避けるための注意点として、次の点に気を付けてみてください。
・いろんな媒体に広告を出しているフランチャイズ
・適正価格や相場を教えてくれないため自分で先に把握しておく
・強制的に業者を使わせたり、指定したところだけしか購入させない
初期費用が高くなると回収期間が延びてしまい、ビジネスの黒字化に何年もかかってしまう結果となります。
本来は加盟店第一優先で考えなければならないのに、本部の利益が優先されるために加盟店がいつまで経っても儲からないという例もあります。
3.ロイヤリティの疑問点
デイサービス業界において、フランチャイズ加盟店は毎月ロイヤリティを支払う必要があります。
デイサービスのロイヤリティの平均は10万円〜20万円が相場とされています。
しかし、このロイヤリティは、本部が提供するサポートやサービスに対する対価ですが、デイサービスの場合はゆくゆくは、本部のサポートが不要となるケースが多く、実際には加盟店にとって無駄な出費となることがあります。
通常、飲食店などのフランチャイズの場合は、本部が集めたロイヤリティで商品開発したり、集客するためにCMを打ったりといったように手厚いサポートがある場合が多いです。
しかし、デイサービスに関していうと、現場のスタッフさんが実際のサービスを提供するので、本部の商品を使う(仕入れる)といったわけではありません。
そして重要な集客に関しても、ケアマネージャーさんがやってくれるため、フランチャイズの本部は関係がありません。
サポートに関しては開業当初は必要かもしれませんが、数ヶ月もすれば作業に慣れてくるため特に本部のサポートは必要がなくなります。
つまり、開業してから一定期間が経過すれば商品や集客、サポートがなくても問題がなくなることが多いですが、毎月10万円以上のロイヤリティは支払い続けることになるのです。
もし、知り合いでデイサービスをやられてる方がいらっしゃるなら聞いてみてください。
ほぼ100%の確率でロイヤリティに不満を持ってると思います。
なぜ本部は何もしてないのに毎月10万円以上を徴収するのだろう?と
もし、フランチャイズに加盟していなければこの10万円はそのまま利益になるので、無駄な出費を省いて黒字化を促進することができます。
このように、デイサービスにおいてロイヤリティとは、無理やり本部が収益を搾り取るポイントになっているのが現実です。
また、FCに関しての注意点としてはこちらも参考にしてください。デイサービスのフランチャイズ加盟は必要?FCのメリットとデメリット
加盟前に知るべきことまとめ
あなたは、デイサービスのフランチャイズ加盟におけるこれらの問題点を理解し、事業計画を慎重に立てることが必要です。
実際にフランチャイズ加盟した後にこれらの事実に気づいて、失敗したと感じてる方は多くいらっしゃいます。
そしてなかなか、黒字化できずに、資金を回収できずに苦しんでいる方も大勢いらっしゃいます。
フランチャイズへの加盟は、ノウハウやブランドを使えるようになりますがその分、初期費用が高くなり、回収期間も延びて、黒字化が遅くなるといったデメリットがあります。
最悪、黒字化する前に資金ショートして閉所するといったところもあります。
フランチャイズ加盟を検討するにはこれらのリスクを十分に考慮し、自分にとって本当に価値のある選択かどうかを見極める必要があります。
もし、フランチャイズに加盟しなくても開業できるとしたら、加盟しないに越したことはありません。
デイサービスはフランチャイズに入らなくても開業することは可能です。
フランチャイズへの加盟を検討している方はぜひ、今回の話を参考にしてもらえればと思います。
私のブログでは、デイサービス開業に必要な詳細なノウハウを提供しています。
これから事業を始めようと考えている方々にとって、有益な情報が満載ですのでぜひご一読ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。