こんにちは、デイサービス開業コンサルタントの増田です。
デイサービスの開業に際して、
初期投資のコストを抑えることは、事業の成功に直結する重要な要素です。
今回は
デイサービス開業時の費用を効果的に抑えるための戦略について解説します。
私のクライアントはこの方法で平均して約150万円ほど初期費用を抑えることに成功しています。
この記事の監修者
開業の初期費用を抑える方法
デイサービスを開業する際には、運動機器やリハビリ設備などの導入が必要ですが、これらの設備には高額なコストが伴います。
ただし、適切な戦略によってこれらの費用を抑えることは可能です。
今回、私が解説する「初期費用を抑える方法」は、
再現性も高く、すぐに実践できる手法になっています。
初期費用を抑えることで、費用回収までのスピードを上げ、早期の黒字化達成につながりますので、初期費用のコストパフォーマンスは徹底していきましょう。
デイサービスで必要な機械と備品
私はリハビリ特化型のデイサービスを行っていますので、運動するための機械や備品は当然必要になります。
機械も様々な種類がありますが、例えば歩行に特化した
「歩く練習に使う機械」であったり、その前段階である、歩くための
「下半身を鍛える機械」だったりします。
例えばそれは、ランニングマシンやバイクマシン、体感を鍛えるようなマシンです。
こうした歩くためのリハビリを専門にやられている事業者もあれば、筋力増強のために、下半身だけじゃなくて上半身も下半身ともに満遍なく鍛える機械や備品を用意している事業所もあります。
この運動する機械というのは、
スポーツジムにあるような機械をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
その他でいえば、ヨガマットやバランスボール、平行棒やトランポリン、ゴムチューブなどが必要ですね。
デイサービスで使用する機器選びには、その効能やコスト、利便性を考慮する必要がありますが、これには最新かつ多機能な機器ではなく、実際に必要な機能を備えた機器の選択が求められています。
新品より新古品でコストを大幅圧縮
新たに開業するといったイメージから、
備品や機械も全て新品でなくてはならない!といった考えを持っている方も多いですが、実は違います。
デイサービスのリハビリなどで使える機械というのは、その1つ1つがかなりの高額になります。
そのため、全てを新品で購入して揃えてしまうと、大きな出費となってしまいます。
こうした事態を避ける方法としては、
中古の機械や備品の導入です。
新品でなくとも良質な中古機器を選ぶことで、
大幅なコスト削減が実現できます。
ただし、新品じゃなくてもいいとはいいますが、古くてボロボロのものはNGです。
新品じゃなかったとしても、利用者さんが安全に利用することができる品質が担保されたものであればOKですよ、ということですね。
ただ、中古の場合は状態としてはいいけれど、例えば1部の部品が取れてるだとか、少し汚れてが目立つところがある、といった部分的な問題があるといったものがあると思います。
そうした場合は、物によってはメーカーさんに問い合わせをしてパーツを取り寄せして交換することで対応が可能な場合もあります。
旧式であっても工夫で満足度は補える
確かに中古の場合は、型落ち品であるため最新のものより機能などの面で劣る部分はあります。
例えば、ある事業所ではバイクマシンに液晶画面がついている機械を導入しており、
マシンに乗りながら、ゲーム感覚で運動することができるような機能があります。
これは、例えば山を走ってるような感じであったり、湖の周りを走ってるような映像が流れてきたり、要は疲れさせない、飽きさせないような工夫があるマシンになっています。
こういったものはジムにもありますが、高齢者施設のデイサービスで使うような機械にも、最近はこうした最新鋭のものが導入されています。
しかし、この点に関しては
最新の機械にしなくても工夫次第で補うことができます。
私たちの場合どうしてるかというと、こうした運動をする前に、機械の前に脳トレができるようなノートを準備しています。
この脳トレというのは例えば、間違い探しであったり、漢字のクイズであったりと、ごくごく一般的なものです。
そのため様々な応用が利くので、他のマシンを利用してる利用者さんと協力をして、
運動しながら脳トレをしたりする方もいらっしゃいます。
例えば、ランニングマシンで走っている方、バイクマシンに乗ってる方が一緒に「これどうなんだろうね」みたいなお話をしながら楽しんで「脳トレ」をやられたりしています。
このように機械の性能であったりとか
最新設備に頼りすぎなくても、工夫次第で自分で運動を促して、そして満足度も上げることができるようになります。
私の事業所でも、ランニングマシンやバイクマシンはありますが、これらはどこで購入したのか?
割安で良品入手!フリマアプリの活用
フリマアプリを通じて、リーズナブルな価格で良質な機器を見つけることができます。
フリマアプリで有名なものですと例えば
メルカリですが、メルカリと言うと個人が不要品を出品している場所、といったイメージもあるかもしれなません。
しかし、最近では専門業者の方も出品してるケースが増えてきています。
これによって介護用品を扱う専門業者が出品していることもあり、結構状態がいい掘り出し物も多いため、適切な商品を見つけることが比較的容易です。
もちろん、私の事務所にある備品や機械の全部が全部、メルカリであるということではありませんが、、購入できる備品はこういった
フリマアプリを通して安く調達をしています。
出品されているものとして、封を開けてしまって数回使っている程度でほとんど使っていない新古品も多く見られます。
ただ、この方法で備品や機械をそろえようと思ったとき、例えば開業するタイミングで、いい状態の商品ちょうど出品されてるかはわかりません。
そのため、入手できなくて開業が遅れないよう、例えば
開業の事前相談をする時期(開業の4~6ヶ月前)から、事業所に必要な機械備品が出品されてないかチェックしておくのが良いです。
ちなみに、リース品として購入(契約)をする方法もあり、この方法をとることで最初に一括で購入するよりも安く利用することができます。
FC加盟は無理してする必要はない
話は少し変わりますが、フランチャイズ(FC)に加盟された方の場合はどうでしょうか?
FCに加盟した方は本部から「私たちのやり方であれば、こういった機械が必要なので、ここから買ってくださいね。」といったように
高価な機器の購入が求められることがあります。
また、備品や機械を指定されてしまうため、自
分のデイサービスに合った機械を選ぶことができないこともあります。
そして、これによって初期費用が高くなる原因にもなります。
私が無理してフランチャイズFCに入る必要がないと言ってるのは、安く買えて初期費用を抑える方法がいくらでもあるのに、FCに加盟したがために初期費用が何倍ももかかってしまうということが多発しているからです。
なので、初期費用を回収して事業所の黒字化を早めるために、
本当にこのFC加盟が必要なのかを考えて欲しいと思います。
その方法は、独立して自分で賢く、機器や備品を選んで調達してコストを大幅に抑えることもその一つです。
まとめ
デイサービスの開業にあたり、
初期費用を抑えることは、ビジネスを早期に黒字化させるために非常に重要です。
中古機器の選択やフリマアプリの活用など、賢い調達方法を活用して、経済的にも持続可能な事業運営を目指すことができます。
今回紹介した方法以外にも、お得に購入・調達する方法はありますが、それはまた別の記事で紹介していきたいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。