デイサービス開業の流れ

半日型デイサービスで稼げる金額とは?開業収益シミュレーションを公開

こんにちは、デイサービス開業コンサルタントの増田です。

今回はデイサービスの定員数ごとの収益シミュレーションをご紹介します。

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デイサービスの定員数ごとの収益シミュレーションとは?

デイサービスの定員数ごとの収益シミュレーションとは?

デイサービスの開業を検討している方は、半日型デイサービスでどれぐらいの利益が得られるかに興味があるかと思います。

また、フランチャイズに加盟を考えていて、本部に相談した際に、聞いた利益に疑問を抱いている方もいるでしょう。

そういった方には参考になるかと思います。

ただし、今回の数字は私自身の運営や条件に基づくものであり、必ずしも同じ利益が確保できるわけではありませんので、ご理解ください。

あくまでも目安のシミュレーションとなります。

デイサービスの定員数についてですが、デイサービスは半日型や1日型などさまざまな形態があります。

私が運営しているデイサービスでは、地域密着型通所介護という、定員18名以下の小規模なデイサービスの枠組みで行っています。

地域密着型通所介護には、定員数が10名、15名、18名としたものがあり、

18名以上のデイサービスも存在しますが、18名以下の地域密着型通所介護が最適だと考えています。

では、なぜそれが最適なのか順を追って説明しますが、まずは具体例を挙げて説明します。

定員数別収益の詳細:10名の場合

定員数別収益の詳細:10名の場合

10名の定員数は、半日型のデイサービスで午前10名、午後10名を受け入れることができることを意味します。

1日で合計20名を受け入れることができます。

私の場合、週5日運営し、土日はお休みですので、月に100枠の利用者を受け入れることができます。

1日あたりの利用者数は20人で、週5日間(土日休業)なので、週に100人までの枠があります。

これが10名の定員数です。

次に1枠あたりの利益、売上についてお話しします。

まず、収益として考えると、1枠について約2万3000円という目安があります。

この金額は、利用者の介護度、運営地域によって、具体的な計算方法は異なるかもしれませんが、目安として2万3000円とします。

したがって、売上は1枠あたり2万3000円で、100枠で計算すると、月間の売上は約230万円になります。

次に、経費について考えましょう。

主な経費は人件費で、3人分を目安に計算されており、1人あたり30万円なので約90万円です。 (オーナーが管理者として入る場合)

家賃は広さに応じて異なりますが、おおよそ15万円です。

家賃に駐車場代も含まれており、経費として約15万円と計上されています。

その他の諸々の経費は約15万円として、それぞれを合計すると毎月120万円の経費がかかります。

売上から経費を差し引くと、利益は230万から120万を引いた110万円です。

定員数別収益の詳細:15名の場合

定員数別収益の詳細:15名の場合

次に、15名の定員について詳しく説明します。

同じ計算方法を用いて、午前と午後にそれぞれ15名を受け入れるため、1日で30名、合計150枠の受け入れ枠があります。

1枠2万3000円で計算すると、売上は約340万円です。

人件費は約150万円となりますが、これは4人分で計算しています。

家賃は約25万円、その他の経費も含めて、経費は約195万円です。

売上から経費を引くと、利益は145万円となります。

オーナーが現場に入る場合は、約175万円の利益が残ります。

月々120万円~175万円の収益を生み出すことができるというシミュレーションです。

定員数別収益の詳細:18名の場合

定員数別収益の詳細:18名の場合

次に、18名定員についてです。

同じく午前午後で18名ずつなので1日で36名、合計180枠あります。

1枠2万3000円で計算すると、売上は約420万円です。

その他の経費が230万円と考えると、利益は190万円となります。

オーナーが現場に入ることによって、約220万円の利益が残ります。

月々150万円~220万円の間で収益を得ることができるというシミュレーションです。

なぜ10名、15名、18名の定員数が最適なのか?

なぜ10名、15名、18名の定員数が最適なのか?

デイサービスの定員数に伴う収益についてお伝えしましたが、結論として、規模が大きければ大きいほど初期費用はかかりますが、利益も大きくなります。

しかし、リスクを最小限に抑えたい方には、10名の定員からスタートすることをお勧めします。

それでも、月に約100万円ほどの利益が期待できます。

一方、最初から大きな利益を追求したい方には、18名の定員で始めることも検討されます。

事業所の運営においては、自身のビジョンや目標に合わせて10名、15名、18名の定員数を選ぶことができます。

開業時はゼロからスタートし、売上もゼロからのスタートですが、契約が始まる前でも人件費や家賃などの経費がかかります。

一般的に、開業から黒字になるまで1年から1年半かかると言われています。

しかし、適切なエリアを選択し、コストを意識的に管理することで、この期間を短縮することも可能です。

初期段階では契約数がゼロで売上もないため、キャッシュフローに配慮する必要があります。コスト意識を持って運営することが非常に重要です。

アドバイスを受けることで、黒字化を早める手助けもできます。

まとめ

デイサービスの開業を検討する際、定員数は収益に大きな影響を与えます。

本記事では、10名、15名、18名の定員数ごとの収益シミュレーションを詳しく解説しました。

初期費用、リスク管理、利益最大化など、デイサービス経営における重要なポイントに触れました。

どの定員数を選ぶかは、事業者の目標や状況により異なりますが、適切な選択を行うことで成功への一歩を踏み出すことができるでしょう。

デイサービス開業を検討している皆様に、成功への道を照らす参考情報となれば幸いです。