開業前ノウハウ

デイサービスで使えるキャリアアップ助成金を紹介【この方法で57万円GET】

こんにちは、デイサービス開業コンサルタントの増田です。

デイサービスを開業・運営する時に、必ず活用して欲しい助成金があります。

これを知っているか知らないか、活用するかしないかで何百万円という大きな差が生まれます。

知っておくべき「国や自治体からの助成金や補助金」、今回はその中の1つをご紹介します。

この記事の監修者

国や自治体からの支援:デイサービス業界への助成金・補助金

国や自治体からの支援:デイサービス業界への助成金・補助金

デイサービス業界は、その高い社会貢献性を背景に、国や地方自治体からの多様な支援を受けることが可能です。

これらの支援は主に助成金や補助金の形で提供され、デイサービス事業の立ち上げや運営において重要な資金源となります。

事業を展開する上で、これらの公的支援を活用するかどうかは、事業成功に対して大きな影響を与えます。

例えば、初期投資の負担軽減、事業運営コストの削減、サービス品質の向上、人材育成といった多岐にわたります。

これらの支援を受けることで、事業者は経済的な圧力を軽減し、より良いサービスの提供に注力できるようになります。

私も様々な補助金や助成金を活用してきていますが、その中でもお勧めなのが、「キャリアアップ助成金」です。

キャリアアップ助成金の活用法

キャリアアップ助成金の活用法

キャリアアップ助成金というのは簡単に言いますと、パートさんや契約社員さんなど、非正規雇用者の待遇改善を促進し、働く環境の質を向上させることを目的とする制度です。

具体的には、パートタイマーや契約社員といった非正規雇用者を正社員に昇格させる際に、その過程や結果に応じて助成金が支給される制度です。

デイサービス業界においても、この助成金を活用することで、より安定した雇用体系を構築し、職員のモチベーション向上やサービス品質の向上につながります。

デイサービスを開業するにあたって、「人員基準」というものがあります。

この人員基準というのは、有資格者(資格を持った専門職)を雇用するといったものです。

デイサービスは定員にもよりますが、管理者、生活相談員、介護職員、機能訓練指導員といった人員を雇用する必要があります。

雇用形態はパート、契約社員さん、正社員さんなど特に関係ありませんが、離職しないように安定的な経営、運営をするためには正社員雇用は重要です。

キャリアアップ助成金の利用は、単に財政的な支援を受けるだけではなく、事業の人材戦略を見直し、長期的な成長へと繋げる契機ともなり得ます。

正社員への転換を通じて、従業員の満足度を高め、離職率を低下させることができれば、それは事業の持続可能性を高める上で大きな利点となるからです。

SNS活用でデイサービスの有用な人材を確保

SNS活用でデイサービスの有用な人材を確保

デイサービスでスタッフを雇用するには、採用転職サイトや人材紹介を利用しています。

例えばハローワークや医療系の求人転職サイト、変わり種としては自分たちのSNS媒体を活用して募集することもあります。

私のやり方で言いますと、SNSで日頃からデイサービスの様子や豆知識を発信していて、そのSNSから応募が来たりします。

求人サイトを利用すると高額な広告費がかかることもあるため、窓口を広げるためにもデイサービスをこれから開業する方は、SNSの活用をお勧めしています。

人材採用後はキャリアアップ助成金申請

人材採用後はキャリアアップ助成金申請

人材採用する際に利用できる「助成金」「キャリアアップ助成金」の制度です。

この制度を活用する際には正社員化コースというもので申請をしていきます。

また、申請の際には次のような条件を満たすことが必要です。

・契約社員で6ヶ月の有期雇用だった方を、正社員(無期雇用)に変更する。

・給与を最低でも3%アップさせる。

申請の際には上記以外にも、キャリアアップの計画書と就業規則の作成が必要となってきますが、これらを準備することで、1人当たり57万円の助成金をもらうことができます。

また、助成金申請に必要なキャリアアップ計画書と就業規則の作成プロセスですが、私自身がお勧めする方法としては、専門家の方に依頼をしていただく方がいいです。

計画書と就業規則の作成は専門家へ相談しよう

計画書と就業規則の作成は専門家へ相談しよう

就業規則やキャリアアップ計画書は、条件に該当するように作成する必要があります。

・キャリアアップ計画書を作成して制度の規定化

・就業規則で従業員さんに働いてもらう際の規則を作る

・契約社員など有期雇用で6ヶ月雇用だったものを無期雇用に変更

・給与を3%以上アップさせる

などの条件に合致させる必要がありますが、細かい申請方法は、労働局または最寄りのハローワークに相談 をしていただくと教えてくれます。

ただ、こうしたものを自分で作成するのは難しいです。

そこで私は専門家の方に依頼することをお勧めしていて、実際に私は社労士さんに依頼をしました。

社労士さんに依頼するのは高額では?と思うかもしれませんが、依頼する際の金額(手数料)はどのような契約かによって異なります。

例えば顧問契約を結んでいる方限定であったり、手数料(助成金の金額に対して)を10%や15%といった形で契約することもあります。

手数料は平均して15%ぐらいと言われていますが、この辺りは私に1度ご相談をしていただければ、助成金の申請に関する手続きや、専門家への相談の重要性、社労士への手数料に関する情報等を提供します。

まとめ

デイサービス事業の開業と運営において、国や自治体からの助成金や補助金の活用は非常に重要です。

開業する人にとって助成金の有無は、今後の運営に大きく関わってきます。

また、キャリアアップ助成金は、スタッフの待遇改善と正社員化を通じて、事業の安定運営と社会貢献の促進にもなります。

助成金申請は、キャリアアップ計画書の作成など難しい部分があるため、専門家との協力は重要です。

しかし、こうした助成金をはじめとする支援を活用することで、デイサービス業界での成功を目指す事業主は大きなメリットを得ることができます

以上になりますが、今後も私が活用してる助成金や補助金などをご紹介していきたいと思います。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。